お施主様から頂いた素敵なもの

シェアハウスのプロジェクトは減額調整で少しつまづきましたが着々と進んでます。現在は用途変更の確認申請のやり取り中です。ゆっくりではありますが、一歩一歩前に進んでおります。

先週お施主様とシェアハウスを管理することになっている株式会社ハウスズーの方々と一緒に今後シェアハウスで使えそうな家具や小物を倉庫に移動いたしました。お施主様の亡きご両親の所有物は非常にユニークな物が多いため選ぶのが困難でしたが、シェアハウスで役に立つもののみを選別いたしました。家具ではソファー、ダイニングテーブル、ピアノ、ライティングビューロー、椅子など。小物は食器類、御両親が描かれた絵画、置物など。全ての移動が完了した後、まだ家の中に残っている廃棄される予定の小物の中にこんな可愛い子達がいたのでお施主様にお願いして私が引き取ることに致しました。

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デコイ(decoy)と言って狩猟でおとりに使う鳥の模型なのですが、これをプカプカ浮かべると本物の鴨が安心してその周辺に寄ってくるから狩猟しやすい、ということらしいです。ちょっと残酷ですね・・・狩猟生活とは全く無縁の私の生活ですが、あまりにも可愛いので今は玄関で訪問者へのご挨拶役を担っていただきます。本当に素敵!こんな不思議なモノを所有していらっしるお施主様に感謝です。

最近仕事が忙しくてブログがかけていませんが、忙しいことはとても有難いことだと感じております。シェアハウスプロジェクトを粛々と進めつつ、7月に予定されてあるプレぜ2件に向けて全力投球です。一件は戸建住宅、そしてもう一件は某企業の事務所!戸建住宅は土地が広いため灯台の家のように上に上に伸びるのではなく、ゆったりとしたユニークな解き方を提案したいと考えています。事務所の方はとにかく社員の皆様が「わぁ!!!こんなところで働きたかったの!」と思っていただけるような空間を目指します。600坪ある土地をいかに有効活用していくか、スタディあるのみです!

 

打ち合わせの風景

数週間前の話になりますがシェアハウスの打ち合わせは無事に終わりました!お施主様にわかりやすいように1/100の模型をビフォア&アフターで作り、もう一つ大きなスケールの模型も作製いたしました。大きな模型は細かいところまで作り込むためどのような生活が営まれるかをお施主様が簡単に想像できるような仕様になっています。図面はキャド図ではなく、弊社では大抵手書きです。もちろんキャド図も並行で書いているのですがキャド図だと線が画一されすぎて表情が豊かではないと私は考えています。人や家具を描き込むことで図面上にもストーリーが生まれる、そんな図面だとワクワクしませんか。

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模型は3つとも屋根と2階部分が外れるような仕様にしています。小さな窓からだと見える範囲も少ないですからね。今回のシェアハウスは動物ウエルカムのコンセプトも兼ねているためワンちゃん猫ちゃんもちりばめた模型になっています。左の猫ちゃんはご主人様のお帰りを待っているようですね・・・

お施主様は設計を非常に気にってくれたので見積もり図面作製に取り掛かり、先日無事に見積もり図面を提出いたしました。今は他のプロジェクトのファーストプレゼの準備をしています。規模も用途も何もかも性質の違うプロジェクトで全く別の楽しみがあります。医療関係ということもあり、部屋と部屋の関連性や動線のスタディが本当に大切。今はひたすらスタディ模型とスタディ平面図を作っています!

老後の生き方の選択肢を増やす

現在進行中のプロジェクトの一つに空き家をシェアハウスに改修するプロジェクトがある。シェアハウスと聞くとどことなく若い世代向けの物件というイメージがあると思うが、今回は賃貸物件を探すのが難しいと言われる高齢者をメインに多世代型のシェアハウスを考えている。独居高齢者の社会からの孤立化などの問題に、少しでも多くの人が目を向け関心を持ってもらえたらと切に願い、このプロジェクトの進行はこのブログで追っていく予定だ。

現代人の生き方は様々である。「結婚をして子供を産み老後は子供達に面倒を見てもらう」という選択肢はたくさんある選択肢の中の一つでしかない。結婚をしても子供を望まない人。子供に恵まれない人。離婚をして子供と絶縁の人。結婚に興味のない人。晩婚の人。同性が好きな人。など、子供と縁のない生き方は多く存在し、その方々にとって老後子供に世話をしてもらうという選択肢はない。また、子供がいたとしても元気な独居高齢者の中には子供のお世話になるのは御免だと思う人も少なくはないだろう。でも、本音をいうと毎日一人は寂しい。似たような世代の人達とビートルズとカーペンターズを聞きながら、ゆったり住めたら気が楽だなんて思う人もいるのではないか。そんな中、高齢者のシェアハウスは老後の生き方の選択肢を増やしてくれるのではと期待している。高齢者であろうがなかろうが、シェアハウスは自分達で生活のルールを決めることができる。面倒くさいと思うなら、自炊はしないで宅配サービスを利用すればいい。料理が得意ならみんなの分を作ってお金を徴収すればいい。掃除が嫌なら、週一で掃除のヘルパーを雇ってみんなで割勘してもいい。趣味のお茶会を催してもいいし、日帰りで行ける温泉旅行を企画してもいい。一人になりたい日は自分の部屋に閉じこもってもいい。自分達らしく過ごせるようにルールを決め、新しい生活のリズムを自分達で作り出す。これがシェアハウスの醍醐味だ。

今の60代、70代、80代はまだまだ若い。元気だ。ただ単にある年齢以上だからと言う理由で「老人」という枠組みに押し込み、彼らの元気や個性を決して吸い取ってはならない。現在は人口の1/4が65歳以上。18年後には1/3の人口が65歳以上になるそうだ。まだ私は30代だが、たまに自分の老後について考える時がある。いつ自分が独居老人になるかは分からないが、その時までにはいろいろな選択肢のある時代になっていればと願う。

このシェアハウスが可能になることで一人でも多くの独居老人が孤独から解放され、自分らしい生活を築くことができるように。そういう思いを込めてこのプロジェクトを進めている。

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