お施主様から頂いた素敵なもの

シェアハウスのプロジェクトは減額調整で少しつまづきましたが着々と進んでます。現在は用途変更の確認申請のやり取り中です。ゆっくりではありますが、一歩一歩前に進んでおります。

先週お施主様とシェアハウスを管理することになっている株式会社ハウスズーの方々と一緒に今後シェアハウスで使えそうな家具や小物を倉庫に移動いたしました。お施主様の亡きご両親の所有物は非常にユニークな物が多いため選ぶのが困難でしたが、シェアハウスで役に立つもののみを選別いたしました。家具ではソファー、ダイニングテーブル、ピアノ、ライティングビューロー、椅子など。小物は食器類、御両親が描かれた絵画、置物など。全ての移動が完了した後、まだ家の中に残っている廃棄される予定の小物の中にこんな可愛い子達がいたのでお施主様にお願いして私が引き取ることに致しました。

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デコイ(decoy)と言って狩猟でおとりに使う鳥の模型なのですが、これをプカプカ浮かべると本物の鴨が安心してその周辺に寄ってくるから狩猟しやすい、ということらしいです。ちょっと残酷ですね・・・狩猟生活とは全く無縁の私の生活ですが、あまりにも可愛いので今は玄関で訪問者へのご挨拶役を担っていただきます。本当に素敵!こんな不思議なモノを所有していらっしるお施主様に感謝です。

最近仕事が忙しくてブログがかけていませんが、忙しいことはとても有難いことだと感じております。シェアハウスプロジェクトを粛々と進めつつ、7月に予定されてあるプレぜ2件に向けて全力投球です。一件は戸建住宅、そしてもう一件は某企業の事務所!戸建住宅は土地が広いため灯台の家のように上に上に伸びるのではなく、ゆったりとしたユニークな解き方を提案したいと考えています。事務所の方はとにかく社員の皆様が「わぁ!!!こんなところで働きたかったの!」と思っていただけるような空間を目指します。600坪ある土地をいかに有効活用していくか、スタディあるのみです!

 

戸建住宅以外も致します

よく聞かれる質問があります。それは戸建住宅以外も設計しますか?という質問です。はい。いたします。弊社では家具の規模から街のプランニングのような規模までどんな依頼も引き受けます。小規模のプロジェクトの例としてインテリアのトータルコーディネートを頼まれた時に設計したベッドフレームがありました。畳の匂いに囲まれて安らかな眠りにつくことが出来たらどれだけ心地がいいだろうかと思って提案したものです。

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また、比較的大きなプロジェクトとして眼科クリニックの設計もさせて頂きました。待合室、中待合室、入院室、ロビーなど患者の滞在時間の長いエリアからは自然が見える設計になっています。眼科で治療を受けることで自然の形や色がより鮮明に見えるようになる。患者の「見える」ことへの喜びを一層より深く感じていただけたらという気持ちで設計いたしました。

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いずれの設計も施工まで進まなかったのですが、ご提案の段階から毎回丁寧に、真剣に取り組んでおります。戸建住宅には戸建住宅の魅力がありますが、規模や用途の全く異なるプロジェクトにはそのプロジェクトなりに考えるべきスケール、動線、構造、材料などがあり、毎回新しい発見をしながら取り組んでおります。施工まで至らなかったプロジェクトはUNBUILTというページで今後まとめていく予定なのでお時間あれば是非お立ち寄りください。

すでにハウスメーカーさんで話が進んでいるけど、納得がいかないところがある。新しいお店を出したいけど、資金を集めるのに設計や模型が必要。今ある土地をどう活用していいか分からない。など、様々な問題や悩みを抱えていらっしゃる方いらっしゃると思います。弊社は決して敷居が高くありません。是非お声をおかけください。着手金はかかりますが(契約に進んだら設計費から差し引きます)世界でたった一つの面白いご提案ができると思います!

たまに懐かしく思うこと

私はアメリカの大学卒業後、6年間半シアトルの設計事務所で働きました。スケールの大きい建築を得意とする事務所LMN Architectsと住宅などを含め中小規模の建築を得意とする事務所Olson Kundig Architectsを半分ずつ。どちらも非常にユニークな事務所で日本の事務所にはない時間と空気が流れていたと思います。

私が一番驚いたのはコーヒーブレイク(休憩)と言う文化でした。事務所の給湯室でコーヒーを作って机で飲むのではなく、チームメンバーとか、同期とか、ボスとか、後輩などを誘って3時くらいになると外に出るんです、コーヒーを飲みに。朝食もコーヒーと菓子パンを購入してから出勤する人も多かったため(←私)コーヒー屋さんは大儲けですね。Olson Kundig Archtiectsと言う事務所はこちらの美しいレンガ造りの建物の5-6階にあるのですが、美味しいコーヒー屋さんはスタバもカウントして徒歩圏1分以内に3件ありました。さすがコーヒーのメッカ、シアトルですね。

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その中でも私のお気に入りはCaffe Umbriaと言うコーヒー屋さん。事務所の真向かいにある建物の中にありました。ここのテラス席でコーヒーを飲むと自然とストレスが減ったり、いいアイディアが生まれたりするんです。たまたまそこにいた先輩と一緒に飲み始めたり、相談したり・・・ボスが打ち合わせから帰ってくるところを笑顔で迎えたり。険しい顔をした同期の相談相手になったり。

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まる・ち設計はまだまだ小さな事務所ですが、プロジェクトが増えてスタッフさんが必要になったら、コーヒーブレイクの文化は入れていきたいと考えています。ただ問題はコーヒー屋さんが近くにないということ!弊社がコーヒー屋さんになるか、もしくは小洒落たエリアに移転?もしくはコーヒーブレイクを散歩ブレイクと言う文化に変えるか。いずれにせよ、事務所にずーっといて、模型と画面とにらめっこして眠くなって終電まで働くみたいな文化にはしたくないなと思っています。早くスタッフさんを雇えるようにプロジェクト数を増やしていきたいです。

天気のいいこんな日に外を眺めていたらふとシアトル時代のコーヒーブレイクが懐かしくなりました。

打ち合わせの風景

数週間前の話になりますがシェアハウスの打ち合わせは無事に終わりました!お施主様にわかりやすいように1/100の模型をビフォア&アフターで作り、もう一つ大きなスケールの模型も作製いたしました。大きな模型は細かいところまで作り込むためどのような生活が営まれるかをお施主様が簡単に想像できるような仕様になっています。図面はキャド図ではなく、弊社では大抵手書きです。もちろんキャド図も並行で書いているのですがキャド図だと線が画一されすぎて表情が豊かではないと私は考えています。人や家具を描き込むことで図面上にもストーリーが生まれる、そんな図面だとワクワクしませんか。

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模型は3つとも屋根と2階部分が外れるような仕様にしています。小さな窓からだと見える範囲も少ないですからね。今回のシェアハウスは動物ウエルカムのコンセプトも兼ねているためワンちゃん猫ちゃんもちりばめた模型になっています。左の猫ちゃんはご主人様のお帰りを待っているようですね・・・

お施主様は設計を非常に気にってくれたので見積もり図面作製に取り掛かり、先日無事に見積もり図面を提出いたしました。今は他のプロジェクトのファーストプレゼの準備をしています。規模も用途も何もかも性質の違うプロジェクトで全く別の楽しみがあります。医療関係ということもあり、部屋と部屋の関連性や動線のスタディが本当に大切。今はひたすらスタディ模型とスタディ平面図を作っています!

建物探訪の収録

少し前の話になってしまうのですが灯台の家にて建物探訪の撮影を致しました。灯台の家は私の主人が施主であるため、私は施主兼建築家として出演致します。テレビ局のスタッフさんが朝8時半に到着。そして9時からぶっつけ本番。渡辺さんとの打ち合わせはなしです。初めてお会いするし、何を話していいかよく分からないし、変なことを言わないよう、言わないよう、気をつけていたのですが、恐らく変なことを言っていたと思います。

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趣味に走った話題でかなり盛り上がりました。渡辺さんはとてもポエティックでポジティブでお話をしていると不思議と渡辺ワールドに引き込まれます。灯台の家についてはあんまり語らなかったので、どんな感じに編集してくださっているのかを見るのが楽しみです。一番困ったのが食べているところを撮る場面。一口食べて、美味しい!っていう顔をしてください。って言われ、かなり嘘っぽい演技になってしまいました。とっても美味しかったけど、テレビが前にあると不味くても美味しくてもなんだかよく分からなくなってしまう。食レポをする方って本当にすごいと思いました。

放送は変更がなければ3月24日、土曜日の朝4:30になります。テレビ朝日放送です。もしご興味のある方は是非録画予約してください!私は録画機能のあるテレビを持っていないため、困っています!4:30に起きてみるかな???

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陽だまりの家にて夕食会

先月「陽だまりの家」のお施主様にご招待いただき、竣工約1年ぶりに伺いました。お施主様が引っ越してから訪問するのは初めてだったので、少しドキドキ。実際に家具が入って、おもちゃが入って、生活の場として生きている空間をこの目で確かめることができて本当に良かったです。お施主様は香りから始まり、ファッション、家具、照明、食器、お料理、ライフスタイル、とにかく何から何までこだわりのある方。世界各国のデザイナーの家具とインテリアが無造作に置かれ、調和され、ここちのいいハーモニーを奏でているのにはお施主様のセンスの良さを感じざるを得ません。

 

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ほんのちょっとしたことなのですが、ソープがあって、花瓶があって、花が飾られ、タオルが置かれ、子供用のスツールが置かれ、少しずつ、竣工当時の白いキャンバスからお施主様カラーに変わっていく・・・もちろん、ここでキレイキレイハンドソープが置かれていたら、写真には撮りませんけどね・・・

 

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奥様の手料理もこだわりが続きます、私が撮った写真ではその美味しさのカケラも伝わらないので割愛せざるを得ないのですが、究極にジューシーな豚の角煮、大根とシラスの酢の物、プチトマトときゅうりとフレッシュモッツアレラのサラダ、インゲンの肉そぼろ炒め、そして、メインのおでん!!!!大根もこんにゃくも里芋もとにかく何もかも出汁の旨味が凝縮されていました。エンドレスに出てくるワインと日本酒とチェイサーのビールで今回は港区の飲み会のようになってしまいました。

寒〜い、寒〜い冬の夜に、暖かく美味しく楽しく過ごしたディナーについての投稿でした。

老後の生き方の選択肢を増やす

現在進行中のプロジェクトの一つに空き家をシェアハウスに改修するプロジェクトがある。シェアハウスと聞くとどことなく若い世代向けの物件というイメージがあると思うが、今回は賃貸物件を探すのが難しいと言われる高齢者をメインに多世代型のシェアハウスを考えている。独居高齢者の社会からの孤立化などの問題に、少しでも多くの人が目を向け関心を持ってもらえたらと切に願い、このプロジェクトの進行はこのブログで追っていく予定だ。

現代人の生き方は様々である。「結婚をして子供を産み老後は子供達に面倒を見てもらう」という選択肢はたくさんある選択肢の中の一つでしかない。結婚をしても子供を望まない人。子供に恵まれない人。離婚をして子供と絶縁の人。結婚に興味のない人。晩婚の人。同性が好きな人。など、子供と縁のない生き方は多く存在し、その方々にとって老後子供に世話をしてもらうという選択肢はない。また、子供がいたとしても元気な独居高齢者の中には子供のお世話になるのは御免だと思う人も少なくはないだろう。でも、本音をいうと毎日一人は寂しい。似たような世代の人達とビートルズとカーペンターズを聞きながら、ゆったり住めたら気が楽だなんて思う人もいるのではないか。そんな中、高齢者のシェアハウスは老後の生き方の選択肢を増やしてくれるのではと期待している。高齢者であろうがなかろうが、シェアハウスは自分達で生活のルールを決めることができる。面倒くさいと思うなら、自炊はしないで宅配サービスを利用すればいい。料理が得意ならみんなの分を作ってお金を徴収すればいい。掃除が嫌なら、週一で掃除のヘルパーを雇ってみんなで割勘してもいい。趣味のお茶会を催してもいいし、日帰りで行ける温泉旅行を企画してもいい。一人になりたい日は自分の部屋に閉じこもってもいい。自分達らしく過ごせるようにルールを決め、新しい生活のリズムを自分達で作り出す。これがシェアハウスの醍醐味だ。

今の60代、70代、80代はまだまだ若い。元気だ。ただ単にある年齢以上だからと言う理由で「老人」という枠組みに押し込み、彼らの元気や個性を決して吸い取ってはならない。現在は人口の1/4が65歳以上。18年後には1/3の人口が65歳以上になるそうだ。まだ私は30代だが、たまに自分の老後について考える時がある。いつ自分が独居老人になるかは分からないが、その時までにはいろいろな選択肢のある時代になっていればと願う。

このシェアハウスが可能になることで一人でも多くの独居老人が孤独から解放され、自分らしい生活を築くことができるように。そういう思いを込めてこのプロジェクトを進めている。

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家の模型は大人気♡

クリスマスの報告(遅い!)ですが、姉一家のために作った姉邸の模型は大人気でした。他にも開けるプレゼントがたくさんあったのでゆっくりじっくりとはいかなかったのですが、義兄と姪っ子ちゃんは模型の中をジィーっと見ては嬉しそうだったのが印象的です。私も嬉しくて嬉しくてたまりませんでした。壊れやすいためすぐに冷蔵庫の上に移動となりましたが、時間のあるときに是非また取り出して、眺めたり、想像したり、もっと家具を増やしたり、庭を作ったりして楽しんでもらいたいですね。

新年明けてから時間があっという間に過ぎてしまって今日に至っています。ブログをかけていません!しかし、面白いプロジェクトが進行しているので、近日紹介いたします!

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明けましておめでとうございます

HAPPY NEW YEAR 2018!  今年は戌年ですね。弊社では今年こそ犬を飼いたい!のですが、どうなることやら・・・。悩んでしまいます・・・

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ありがたいことに今年はとても忙しい1年になりそうです。体調管理を徹底して、笑顔を忘れずに、楽しくお仕事をする一年にしたいです。皆様の2018年が素晴らしい一年となりますように。今年も何卒宜しくお願い致します。

子供達に家への愛着を感じてもらいたい

弊社、忙しい年末だけど、こんなもの作っています。

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模型です。弊社の設計ではありません!!!!私が建築士になるかなり前に某ハウスメーカーさんで家を建て(てしまっ)た姉の家の模型です。模型はクリスマスプレゼントとして姉一家にあげます。

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2階のLDK部分は開けられるようにして家族の団欒の様子を見やすくしています。この模型を見て姪っ子、甥っ子はどう感じるでしょうか。じっくり時間をかけて眺めてくれるでしょうか。

今の子供達はiphoneがあったり、テレビがあったり、視覚的刺激で飽和状態だと思います。画面に映る画像は2次元。動画でさえも画像のつなぎ合せに過ぎません。そしてその画像は与えられているのであるから、見る側はクリエイティブになる必要性がない。しかし模型は違います。なにを見たいか、なにに興味を持つかは自分次第。大きさがあり、重さもある。アングルを変えると見えるものが変わる。模型より50倍大きい実際の家の中でこの模型を持つと大きさに対する感覚が目覚める。模型を眺めると不思議とストーリーが生まれ、全く異次元の時間が流れはじめる。身体が、身体の感覚が空間を捉え始めるのです。

とにかく私は子供達に、空間に対してそして一番身近な家に興味を持ってもらいたい。そして愛着を感じてもらいたいです。この家が私の設計でも巨匠の設計でもないことはあまり大切なことではありません。子供達がじーっと眺めて楽しい空想をしたり、空間に対して興味を持ってもらうことに意義があると思うから。そんなクリスマスギフト、喜んでもらえると嬉しいです。

安藤忠雄さん

実は私、Olson Kundig Architects(←クリック)という事務所で働いてた時、「森の教会」という物件の担当をしておりました。その物件はベルビュー(ワシントン州)の森の中のプライベートの教会で、安藤忠雄さんが設計者、オルソンクンディグが地元の建築事務所。私はアメリカチームの中で唯一日本語がわかるスタッフ。予算のかんけいで中止となってしまいましたが、安藤事務所に訪ねたこともあるし、あのおもろいキャラ炸裂で打ち合わせをしたことも鮮明に覚えています。安藤事務所で担当をなさっていた私と同世代のSさんとは今でも交流があり、安藤さんのディテールを知りたい時は彼に質問しています。さてさて。昨日、やっとのことで安藤忠雄展に行ってきました。そして改めて安藤忠雄さんのパワフルでお茶目でゴッテゴテの関西人っぷりに、不思議な安堵感と感謝の念を感じました。来週の月曜日が最終日。まだ間に合いますよ!激混みだと思いますが・・・ヘッドセットを必ず手に入れてください。ヘッドセット越しに関西弁で説明をする安藤さんに笑みがこぼれます。なんだか近所のおっちゃんの展覧会に行った気分にさせてくれるのに、やってることは世界一。すごい人が日本にはいるもんだと思いました。頭大仏(←クリック)には是非行きたい!

光の教会の実寸大のモックアップがありました。でも、やっぱり光の教会は実際の方が断然いいです。2005年に訪問した時の写真をアップしました。建築にとって光って本当に大事だと思う。そして、教会にとって光って最重要課題だと思う。そんなことを再認識させてくれる展示でした。

 
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余談:この時の写真は花粉症の薬を飲んだあとで朦朧とした意識の中撮ったため、結構ボケています。フラフラでも心は大満足でした。リベンジ訪問したいですね。

 

 

家の門構えと抜け感について

門構えについてよく考えることがある。

東京の家はお金持ちであればあるほど道路側に向けて閉鎖している家が多いような気がする。境界線沿いにぐるっと回る立派なコンクリートの壁、高い生垣。2台分の車庫の扉、人が行き来するための格子扉。格子扉の後ろにある玄関扉。開くことのない透視防止レースカーテン。そして極め付けのセコムのシール。当たり前のことだが、用がない人は来ないでくださいと言うメッセージをしっかり送っている。江戸時代の家の門構えの名残なのだろうか。もしくは超有名人が住んでいるのか。気になってしまう。

アメリカでは必ずしもお金持ちの家が閉鎖的な趣になっているというわけではない。パパラッチに追いかけられるようなセレブは門構えとセキュリティを徹底して前面道路から家さえも見えない状態にする。しかし、一般人の家の場合、日本のように閉鎖的にしている家をあまり見かけない。完全に閉じているように見えてどこかで抜ける場所がある。日本のファッション業界でこぞって使う言葉、「抜け感」はアメリカでは門構えのセンスに起用されているのだ。そしてこの「抜け感」が家を家らしくみせる時がある。下の写真の立派な家の門扉はなぜか開いている。いらっしゃい!なのか、おかりなさい!なのかわからないが、とにかくウエルカムな雰囲気と優しさを感じる。恐らく境界線を超えた時点でセキュリティのレーザーが感知してオーナーに連絡が行き、警察沙汰になるであろうから用なく入ることはないが・・・

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下の写真の家は生垣の間に挟まれている。格子の門扉もあり、一見日本の家のような趣に見える。しかし、前面道路に面した大きな窓にカーテンはない。ろうそくのディスプレイが手前にそしてその奥にはリビングルームが広がる。抜けている。この窓一つで、一見閉鎖的に見える2次元のファサードが3次元の奥行きを生み出し家独特の暖かさやぬくもりを表現しているから不思議だ。

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夜になってもカーテンを閉めることはないだろう。灯りをつけて人が集う時も通行人に御構い無しである。もちろんこれがベッドルームだったら話は別だ。しかし、この部屋はリビングルーム。家の中の共有スペースである。別に隠す必要性はないじゃないか。とでも言っているようだ。TRAVELと書かれた本がかっこいい。

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こちらの家に門構えはない。簡単にセールスマンは玄関扉までお近づきになることができるのだが、このフッサフサの植栽が彼らの行動を邪魔する。清らかな家庭の領域に邪悪な奴はくるなとでも言われているような錯覚に陥るからである。家を這うように育つ生命力で溢れんばかりの植栽は精神的に門構えの役割を果たしているのかもしれない。そしてこちらの家もさりげなく「抜け感」を選出している。1階の窓からダイニングルームが見えるのだ。

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素晴らしいダイニングルームだ。赤いテーブルクロスの上に銀食器が並べられている。椅子は8脚ほどあるのだろうか。奥の壁には絵画。なんとも優雅で立派だ。

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今回の写真は全てパロアルトの住宅街を散歩した時に撮ったものである。いろんな形の「抜け感」を見つけるたびに立ち止まって考え込んでしまった。夜になるとより家の中の奥行きが見えて面白いのだが、さすがに変質者と思われるのは嫌だったので夜の写真は撮っていない。

家は住まい手にとって一番落ち着ける場所であるべきだと思う。結果的にそれが厳重な門構えと閉鎖的な作りになるなら、それはそれで構わない。住まい手の性格がオープンな作りに抵抗を感じさせることもあるであろう。家はプライバシーを守るべきだし、住まい手が落ち着けなかったら何の意味もない。しかし、閉鎖的な趣向であれ、オープンな趣向であれ、願わくはどこか一箇所、道行く人が感じる「抜け感」を演出してくれたらと思うのだ。

「風通しのいい家」にて竣工パーティ

「風通しのいい家」の竣工パーティにお施主様より御招待頂き、行ってまいりました!すっからかんの冷たい竣工当時の雰囲気から一転して、家具、カーテン、観葉植物が入り、ぬくもりと優しさを感じる家族の住む空間になっていました。工務店、大工、不動産の方を含め大人8名プラス子供1名の大掛かりなディナーパーティ。MOETのシャンパンから始まり、ChimayやDuvelなどのベルギー産ビールを750mlボトルで何本もご用意いただき、我々が持って行ったワインやら、ビールなどはチェイサーとして活躍し、気がついたら新橋リーマン団体のような大騒ぎに。奥様の作られるおもてなし料理は全てレシピをいただきたいほど美味しく、特に牡蠣のアヒージョとスペアリブが絶品。35本分の鶏の手羽元もペロリと食べてしまったようです。とにかく美味しかった。

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5時から開始したパーティ。お子様も小さいので早めに始めて早めに切り上げると予定していたのですが、気がついたら終電時間。素晴らしいおもてなしをしてくださったお施主様と個性豊かすぎるくらいのゲストの皆様との間には全くを持って話題が底をつくことはなく、いつまでもこのパーティが続くのでは・・・と錯覚に囚われてしまったくらいです。白いカーテンは麻100%のカーテン。写真写りもいいですが、手触りが最高です。オススメいたします。

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ただただ感謝ばかりです。このマンションを探してお施主様に紹介してくださった不動産の方にも、数多くいる建築家の中から私を雇ってくださったお施主様にも、細かいディテールの指示に真摯に付き合ってくれた工務店さんにも、1ミリ単位で気を使って施工してくださった大工さんにも。そして、ママとパパを独り占めできる週末の時間が打ち合わせなどで減ったにもかかわらず嫌な顔一つせず我慢してくださったお子様にも。こうやってプロジェクトが終わってしまうのは悲しいですが、プロジェクトごとに新しい出会いと繋がりがあると思うと心から幸せを感じます。

セントルイスのアーチ St. Louis Gateway Arch

親戚の告別式があったためセントルイスにも行ったのですが、時間がない中、セントルイスのアーチ周辺を散策する機会に恵まれました。あまりにも美しくて帰国後はアーチの構造、エレベーターの構造、裏話など様々リサーチして中に見学できなかった分を埋めています。一言で言うと奇跡です。建設保険会社は建設前当初からおよそ13人は現場事故でなくなると予測していたのですが、結局事故で亡くなった方は一人もいなかったそうです。下のビデオは英語なのですが、私が時間と要約を下にまとめましたので、是非飛び飛びでも見ていただけると面白いと思います。アメリカにある偉大な建築のメイキングを楽しんで下さい。

 

9:45- 第2次世界大戦後行われた当時最大規模のコンペ(1947年)。賞金は125,000ドル、現在でいうと約1,875,000ドル、約2億円。イームズ夫妻なども参加したらしく全米より172案が提出された。ピラミッド案、ナイアガラの滝案、灯台案、方位磁石案など突拍子もない設計も少なくはなかった。

11:36- 第1審査で5プロジェクトの中に選ばれ、サーリネン事務所に連絡がいった。当時サーリネン事務所はすでに著名な建築家であった父、エリエル・サーリネンが率いる事務所であり、父エリエルも、息子エーロもコンペに参加していた。同じ事務所にいながらお互いの案を見ないように部屋の両隅で案を練った。秘書の間違いで吉報は父エリエルに届き、シャンパンでお祝いが始まった2時間後、実は息子エーロの作品が選ばれたと訂正され、2本目のシャンパンは息子のために開けたと言う話もある(←wikipedia enより参照)保守的なエリエルの作品は1930年代を彷彿させるもので選ばれなかったそうだ。 

14:53- コンペで勝ったはいいものの批判的な意見も多かった。中にはムッソリーニのアーチの盗作ではないかと疑われ新聞沙汰にまでなったが根本的なアーチの形状の差異を認められ容疑は直ぐに晴れた。

18:00- 長い設計期間の間に建築家エーロ・サリネンもコンペを企画した市民リーダーのルーサー・イーライ・スミスも亡くなっていた。しかし、工事は1961年に始まった。

19:00- ステンレス板の外枠と炭素鋼板の内枠の間にコンクリートを入れて立ち上げていく。基礎の深さは60ft(約18m)、36,000tのコンクリートが使われた。(因みにアーチの高さは192mです)

21:40- 現場の安全に対する法律が定まっていなかった頃の現場は今の常識から考えると恐ろしい風景である。地上数十メートル上で強い風が吹く中、安全ベルトもなく揺れるスチールの上で大工は作業をした。(22:10-見ているだけでもゾッとします)

32:30- 1万人もの住民や報道局が押し寄せる中アーチ最後のピース(要石)が設置されることとなる。しかし南側の鉄板が熱で膨張してしまい、開きは8.5フィート必要なところ2.5フィートしかない。消防車に要請して鉄板に水をかけてもらうが大した効果は見られず、最終的には構造設計士が用意していた油圧ジャッキで必要寸法まで広げて最後のピースを入れることとなる。(34:47- 最後のピースが入る瞬間)

37:15- どのエレベーター会社もこのアーチの中に入るエレベーターを設計することはできなかった。サリネンは自動車の立体駐車場の開発を進めていた高卒のディック・バウザーに期待し彼を雇った。彼ならできると信じて。しかし市の職員が彼の学歴と職歴に不満をもち不可能な期日を与えることで彼を外そうとしたがその試みはうまくいかなかった。エレベーターの条件は2つ。一つは1日(8時間)に3500人が訪問できるようにすること、もう一つはアーチの外観を触らないこと。最終的には観覧車からヒントを得た構造でエレベーターの設計が完成した。
 

 

いかがでしたでしょうか?説明文はかなり省略してしまったのですが大体は理解していただけたのではないでしょうか。工務店の方や構造の方ならこのアーチがどれだけ大変だったか想像できたと思います。今まで見たこともないものを建てるには構造も足場もエレベーターも全て新しく発明しなければいけなかったんですね。アメリカの20世紀建築のマスターピース。今後も美しくセント・ルイスの町を飾ることとなるでしょう。

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住宅街にある図書棚とベンチ

現在アメリカ、カルフォルニア州のパロ・アルトという町に私用で来ています。パロ・アルトはサンフランシスコのすぐ近くで、スタンフォード大学のある町でもあり、フェイスブック、ヤフー、ヒューレット・パッカード社が生まれた町でもあり、また、スティーブ・ジョブズが住んでいた町でもあります。閑静な住宅街で緑が多く、特に天気の良い日は天国ってきっとこんな感じなんだろう・・・なんて思ってしまうほど美しいです。この住宅街に世田谷区の住宅街でも発見した「あるもの」を発見しました。図書棚です。家の前の歩道に向けて棚を設け、道行く人が本を共有できる棚です。読まなくなった本を捨てるにはもったいけど、売るには汚すぎる。そんなとき、こんな図書棚が助かりますね。

こちらの家の前には本棚のみならずベンチも置かれています。週末になると散歩途中の人がベンチに腰掛けて本を読むのでしょうか。歩道は決して私有地ではないと思うのですが、教育熱心なパロ・アルト市がこのような歩道の使い方にとやかくいうことはないでしょう。

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ハロウィン前後に撮った写真なので通常はのっていないハロウィンデコレーション用の蜘蛛がのっているのはきっとお茶目な近隣さんの計らいですね。絵本から小説まで、自分が普段読まない本に出会える格好の場所。言葉をかわすことはなくとも、こういう形で近隣の人たちと共有できる場があることは非常に大切だと思います。恐らくここに立ち止まると自然と会話がうまれ、人と人との繋がりが生まれるのでしょう。

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弊社の近くにある「まちライブラリー」はこんな感じです。これを発見した時はかなり感動したこと覚えていますが、一度たりとも本が入っているのを見たことがありません。まったく同じ試みなのに、とある国のとある町ではいろんな本がはいっていて、ここでは全く使われていない。ぱっと見がポストみたいだからいけないのでしょうか。それとも歩道がないから???それともベンチがないから???日本に帰国したら、本をこっそり入れてみようと思います。1人の試みがもしかしたら町全体を変えるきっかけに繋がるかもしれない。そんなことを期待して、今からなんの本をいれるか思案中です・・・と言いたかったのですが、

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まちライブラリーについて少し調べてみました。興味のある方はこちらへどうぞ!(←クリック)単純にいらなくなった本を突っ込んで、欲しい本を取る。という感じではなく、本をいれる際には寄贈者の名前をいれたり、貸出カードをつけたり、1ヶ月以内に返さなくてはいけなかったりといろいろとルールがあるみたいです。なくなってもいいという覚悟で本を共有すればより多くの本が流通するのではと思うのは私だけでしょうか。まる・ちバージョンの図書棚をつくろっかなぁ・・・なんて考えたり。いずれにせよ、面白い試みだなぁと思いました。

ありがたい繋がり

今日は前職で担当させていただいた「坂の上のデッキハウス」にお邪魔し、ランチをいただきました。(こちら←から竣工当時の写真が見れます)元気な男の子が3人いらっしゃるので真っ白だった壁はお世辞でも白とは言えない状態になってはいるのですが、そんなことは本当にどうでもよく、子供達がこの開放的な家でどれだけのびのびと感受性豊かに育ってるか、家族がどんな思い出を刻んでいるか、そういうことが大切なんだなぁ・・・と改めて思いました。他の家とはなんか違う、面白い、楽しい家に住んでいると言う誇りからでしょうか。長男君は建築家を含むデザイナー系のお仕事に携わりたいとお考えのようです。そんな話を聞いて私は嬉しくてたまりませんでした。開放的なリビングからはこんな景色が広がります。お天気のいい日は富士山も見えます。崖の上の土地を購入すべきか迷っていらしたお施主様の後押しをするかのように手塚さんが「こんな素晴らしい土地はないよ」と言ったこと、今でも忘れません。

塩バター味のcouscousとお豆や、ヘンプシード入りの人参のラペ、ジャガイモと豚肉の煮込みやら、とにかく、お料理が美味しかった!私の撮った写真が美味しいお食事の1/10さえも伝えられないような下手な写真だったのでここでは割愛させて頂きます。残念!

こんな風に前職のお施主様との関係を続けさせていただいてること、私は幸せな建築家だとつくづく思います。弊社のプロジェクトでもお施主様との関係を大切にして、少しずつ繋がりを増やしていければいいなと思っています。

「坂の上のデッキハウス」のお施主様に感謝。そして、今日という美しい1日に感謝。

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脳の訓練

一級建築士の資格を持っていながらも、アイディアコンペをする意味があるのだろうかとたまに思うことがある。参加者のほとんどは20代。アイディアコンペは直接的な意味で仕事に繋がるわけではない。与えられたテーマや問題を自分なりに解いて2次元の媒体で表現するわけであるが、相当なエネルギーも時間もかなり使う。しかし、弊社ではどんなに状況下においてもコンペに参加することに意義があると考えている。通常は考えない「なにか」について深く「考える」という時間と試練を強制的に与えることが我々建築家にとって必要だと思うからだ。また、実際に建つプロジェクトは予算や土地による制限、表現の自由に限りがある。しかし、アイディアコンペはなんでもありだ。構造や法規について特にシビアに考えなくて済んだあの学生時代に戻って1キロのキャンチを提案したって誰も殺されやしない。絶対的不可能な空間を提案してもいいのだ。どうやったら可能になるか、どうやったら予算以内に入るかを考えるときの建築家たるべき脳の活動領域から逸脱し、別の領域を活動させる。もはや脳の訓練、エクササイズとして捉えるべきであろう。今回参加したコンペは「大きさの家」と言うテーマであった。大きさは国によっても文化によっても人によっても捉え方や考えに差異がある。かなり曖昧で抽象的なテーマではあるが、その「大きさ」と言う概念を更新する住宅はなんであるかを考えると言う課題である。

弊社は日常生活を縦に表現し家具の中に収め、その生活を見せるということで、人の大きさや動き、日常生活とその動作に必要な大きさに対しての新たな認識が生まれるのではないかと思い、この「日常生活家具の住宅」を提出した。しかし、今回のコンペで求められていた「大きさ」の概念を更新しているわけではないと、結果発表を見て改めて反省。また、表現の仕方についても既視感を感じさせるような絵では全く古いものにしか見えない、とこれまた反省。でも、楽しくコンペができたのでこれはこれで良しとする。

 
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コンペ結果の発表はこちら←からどうぞ

K邸 before & after

先週金曜日はK邸の写真撮影だったので私もフォトグラファーの後ろで写真を撮りました。工事が始まる前の写真と似たようなアングルから撮った写真を今日は披露します!before and afterです!比べると本当に面白いですね。

 

 光沢のある塗装を施した木目調のフローリングから一転して無垢のロシアンウォールナットを採用。落葉樹だけど針葉樹くらい柔らかい材種なので足も疲れないし、お子様にも優しいです。   

光沢のある塗装を施した木目調のフローリングから一転して無垢のロシアンウォールナットを採用。落葉樹だけど針葉樹くらい柔らかい材種なので足も疲れないし、お子様にも優しいです。

 

 カーテンレール用に設けられた壁のでっぱりを取り除き、無垢材の受けで対応。既存の照明器具は撤去し、風船のような裸電球照明を浮かせました。   

カーテンレール用に設けられた壁のでっぱりを取り除き、無垢材の受けで対応。既存の照明器具は撤去し、風船のような裸電球照明を浮かせました。

 

 窓の上には梁があるため、そのでっぱりをなくすことはできないのですが、それ以外は整理してなるべく空間内の線を減らすようにしました。既存の壁を取り払い、家具を置いて主要用途を区切っています。   

窓の上には梁があるため、そのでっぱりをなくすことはできないのですが、それ以外は整理してなるべく空間内の線を減らすようにしました。既存の壁を取り払い、家具を置いて主要用途を区切っています。

 

 巾木は浮き巾木に変更しました。また、電気設備のプレートは全てスクエアプレートに変更。窓枠はなくし塗装のみこみで仕上げています。   

巾木は浮き巾木に変更しました。また、電気設備のプレートは全てスクエアプレートに変更。窓枠はなくし塗装のみこみで仕上げています。

 

 天井はあげられるとこをなるべくあげました。水周り機能を収めた白い壁に囲まれたエリア以外は全て高い天井になっています。風通しのいい家がテーマなので家具の高さは天井よりも低い位置で。フォトグラファーさんも写っちゃいましたね。   

天井はあげられるとこをなるべくあげました。水周り機能を収めた白い壁に囲まれたエリア以外は全て高い天井になっています。風通しのいい家がテーマなので家具の高さは天井よりも低い位置で。フォトグラファーさんも写っちゃいましたね。

 

 とても当たり前のように見えて当たり前のことがなされていない設計って多いです。マンションを設計するとき、どれだけ梁が目立たないようにするか、なぜ考えてくれないのだろうかとよく思います。今回はなるべく梁の存在をなくすために梁の面を壁と同面にしたり、他の家具や壁や扉のラインと合わせました。かなり地味な作業ですが、この積み重ねが空間のすっきりとした印象に繋がるか左右されます。   

とても当たり前のように見えて当たり前のことがなされていない設計って多いです。マンションを設計するとき、どれだけ梁が目立たないようにするか、なぜ考えてくれないのだろうかとよく思います。今回はなるべく梁の存在をなくすために梁の面を壁と同面にしたり、他の家具や壁や扉のラインと合わせました。かなり地味な作業ですが、この積み重ねが空間のすっきりとした印象に繋がるか左右されます。

 

 大理石の玄関をコンクリート土間に変更。そして玄関を拡張しました。   

大理石の玄関をコンクリート土間に変更。そして玄関を拡張しました。

 

いかがでしたでしょうか?テレビ番組のbefore and afterではありませんが、スケルトンリノベはこうやって比較をすると面白いですよね。今ある状態が当たり前のようになってしまうので、記録としてこういう比較をするのは大切です。

過疎化する街並み

昨日は新幹線に乗って某街の調査をしてきました。多くの地方都市の駅前は商業施設が並び、ビジネススーツに身をまとった人が早足で行き交っているため、地方都市から電車で30分距離のベッドタウンがまさかこのような状態になっているとは衝撃的でした。シャッターの閉じたお店、空き家、空き地、駐車場、建て壊される既存建築物などが延々と続くのです。人口が減っているとはいえども、この街には若い世代はもちろんまだたくさんの方が住んでいらっしゃいます。高齢化が進んでいるといえども、今の60代、70代、80代はまだまだ若いです。でも活気のない街を歩いていたら元気なおじいちゃん、おばあちゃんもどことなく元気が吸い取られてしまいますよね・・・

私の故郷は地方にはありません。しかしもし自分の故郷がこのような悲しい表情をし始めたら、気持ちも距離も遠のき、どれだけ寂しい思いをするだろうかと想像してしまいます。調査ではできるだけ多くの方とお話をさせていただきました。建築家にとって要となるのはより多くの問題や意見をインプットすること、そしてそれを整理してハード、ソフトの両面において答えを導くことだと思っています。今まで見えなかったことが何気ない会話の中から見えてくる時にアイディアが生まれます。

写真のような状態が続きます。人が住んでいらっしゃるのでしょうか。そんなことですらわからない状態ですが、ポテンシャルを感じます。数時間、街を歩かせていただきました。今回の調査は終了。全国各地に目を向けると多くの課題が残っていますね。我々建築家が頑張らなくてはいけないと痛切に感じました。

170928_過疎化と街の問題1.JPG

お施主様から送られてきた一枚の写真

こちらがその写真です。LDKは線路で占領されてしまったようです。お子様のパラダイス空間!建築家はいろいろなことを想定して設計していますが、これは想定範囲外でした!こういう驚きと発見が日々の糧になります。よっし、今日も頑張ります!

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