たまに懐かしく思うこと

私はアメリカの大学卒業後、6年間半シアトルの設計事務所で働きました。スケールの大きい建築を得意とする事務所LMN Architectsと住宅などを含め中小規模の建築を得意とする事務所Olson Kundig Architectsを半分ずつ。どちらも非常にユニークな事務所で日本の事務所にはない時間と空気が流れていたと思います。

私が一番驚いたのはコーヒーブレイク(休憩)と言う文化でした。事務所の給湯室でコーヒーを作って机で飲むのではなく、チームメンバーとか、同期とか、ボスとか、後輩などを誘って3時くらいになると外に出るんです、コーヒーを飲みに。朝食もコーヒーと菓子パンを購入してから出勤する人も多かったため(←私)コーヒー屋さんは大儲けですね。Olson Kundig Archtiectsと言う事務所はこちらの美しいレンガ造りの建物の5-6階にあるのですが、美味しいコーヒー屋さんはスタバもカウントして徒歩圏1分以内に3件ありました。さすがコーヒーのメッカ、シアトルですね。

DSC_0225.JPG

その中でも私のお気に入りはCaffe Umbriaと言うコーヒー屋さん。事務所の真向かいにある建物の中にありました。ここのテラス席でコーヒーを飲むと自然とストレスが減ったり、いいアイディアが生まれたりするんです。たまたまそこにいた先輩と一緒に飲み始めたり、相談したり・・・ボスが打ち合わせから帰ってくるところを笑顔で迎えたり。険しい顔をした同期の相談相手になったり。

IMG_3087.JPG

まる・ち設計はまだまだ小さな事務所ですが、プロジェクトが増えてスタッフさんが必要になったら、コーヒーブレイクの文化は入れていきたいと考えています。ただ問題はコーヒー屋さんが近くにないということ!弊社がコーヒー屋さんになるか、もしくは小洒落たエリアに移転?もしくはコーヒーブレイクを散歩ブレイクと言う文化に変えるか。いずれにせよ、事務所にずーっといて、模型と画面とにらめっこして眠くなって終電まで働くみたいな文化にはしたくないなと思っています。早くスタッフさんを雇えるようにプロジェクト数を増やしていきたいです。

天気のいいこんな日に外を眺めていたらふとシアトル時代のコーヒーブレイクが懐かしくなりました。